リニア中央新幹線静岡工区を巡り、JR東海の環境保全策を確認する国のモニタリング会議が、26日、都内で開かれ、有識者と静岡・大井川流域の市町が意見を交わしました。
静岡県や静岡市、大井川の流域10市町が参加する5回目のモニタリング会議は、26日、都内で開かれ、国や県やJR東海の担当者から、対話状況やトンネル工事に伴うボーリング調査の進ちょくなどが報告されました。
2月、県とJR東海が検討事項を水資源や生物多様性など3分野28項目に整理した「対話項目」について、県は、20項目で対話が進み「協議は着実に進んでいる」と報告しました。
一方、11月20日、県境を越え県内に入ったトンネル工事に伴うボーリング調査を巡り、JR東海は、県が懸念する湧水の県外への流出について、「湧水量の増加はみられない」などと報告しましたが、県は断層の分析をしてから慎重に判断する考えを示しました。
また、県は、7月の流域市町の意見交換会で、「スピード感がありすぎて議論についていけない」との発言があったことにふれ、国やJR東海に対し、議論のスピード感はもちつつも、流域市町へのより一層丁寧な対応を求めました。
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