8月の静岡・焼津市での大雨被害で、梅田川の水門が開かずに八楠地区での被害を拡大させた可能性がある問題で、水門の安全装置が誤作動を起こしたことが原因と分かりました。
8月、台風10号の接近に伴う大雨で、焼津市八楠では大規模な冠水被害が発生しました。この被害を拡大させた可能性として、瀬戸川の支流・梅田川の水門が開かなったことがあげられています。
水門を管理する県島田土木事務所によりますと、当時、瀬戸川の水位が上がり、自動で水門が閉まり始めたところ、今度は梅田川の水位が瀬戸川の水位を上回ったため、水門を開ける信号が送られたということです。水門を開けるのに伴う起動電流が水門を閉めてから0.5秒以下で流れたため、安全装置が過電流と認識し、水門が閉まったまま停止したということです。
これを受け島田土木事務所は、水門に指示する信号を送る間隔を1.5秒に拡大し、洪水時は安全な運用が確認できるまで手動で遠隔操作を行う再発防止策を取るということです。
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