浜松医科大学は次期学長に渡辺裕司副学長を選出したと発表しました。こう着状態が続く静岡大学との統合・再編についての考えは?
浜松医科大学の次期学長に選ばれたのは渡辺裕司副学長66歳。三島市出身で北海道大学を卒業後、浜松医科大学で教授などを歴任し、2018年から副学長を務めています。
浜松医科大学を巡っては、静岡大学と運営法人を統合し、静岡と浜松に新たな大学をつくる「1法人2大学案」で合意していました。しかし、静大側で静岡キャンパスを中心に反対意見が続出し、再任された日詰学長は「合意書をリセットする」として事実上、白紙撤回する方針を明らかにしています。これに対し、渡辺副学長は「日詰学長に真意を確認したい」と述べました。
(浜松医科大学の次期学長 渡辺 裕司 副学長)
「日詰学長は、これまでの連携協議会でも白紙撤回はなさらないと繰り返し明言されていました。ですから、日詰学長がおっしゃる“リセット”と“白紙撤回”がどのように違うのか、まず伺いたい」
その上で、静大・静岡キャンパスの教職員に対し合意した大学再編案の意義について直接、説明する機会を求める考えを示しました。
(浜松医科大学の次期学長 渡辺 裕司 副学長)
「“白紙撤回”は大学としても、とても受け付けられないと考えています」「信頼関係が完全にこじれたとは認識していません。どのような考えであるかをお互いに理解しあう」「だからこそ直接対話する機会を持ちたいと申し上げています」
合意した大学再編案の実現に向けて強い意欲を示した渡辺副学長。学長としての任期は2025年4月から6年間です。
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