静岡市の山間部に、無許可で造成された盛り土に対して、県と静岡市は、12日、行政代執行による対策工事に着手しました。
静岡市葵区の日向地区の不適切な盛り土は、残土処分業の富田建材が無許可で造成したもので、面積6ヘクタール、土の量は37万5000立方メートルにおよびます。
県と静岡市は、富田建材に対して対策工事を求めていましたが、期限までに応じなかったため、12日 午前、県と市は共同で、行政代執行に踏み切りました。
(県の担当者)
「ただいまから、行政代執行法第2条の規定に基づき、代執行を開始します」
工事は、盛り土の斜面上部の土砂2万4000立方メートルを、斜面の下部に移して地盤を安定させるもので、場外に土砂は搬出しない予定となっています。工事にかかる費用は、約4億5000万円になると見込まれていて、工事の終了後に富田建材へ全額請求するということです。
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