12日午後、京都・清水寺で発表された年末恒例の「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会主催)。
書かれている漢字は「金」。全国から約22万票の応募のうち1万2000票余りを集め選ばれました。30回の歴史の中で、金が選ばれたのは2021年以来3年ぶり5回目と最多。金が選ばれた主な理由として「光の金と影の金」という2つの意味がありました。
“光”の金にちなんだ話は、2024年は、パリオリンピック・パラリンピックが開催され、多くの日本人選手が金メダルを獲得したことや、大リーグの大谷翔平選手がホームランと盗塁の50ー50を達成するなど、値千金の活躍をしたこと。さらに、20年ぶりの新紙幣発行が挙げられます。
一方、“影の金”では、政治をめぐる裏金問題。さらに、首都圏などで相次いで発生している闇バイトによる金目当ての強盗事件など、「金」にまつわる話題が多かったことから選ばれたと見られています。
そして、2位は、元日に起きた能登半島地震や相次いだ豪雨など自然災害の「災」。
3位は大谷翔平選手の「翔」。
4位は地震や日本とアメリカでの政局に激震が走った「震」などとなっています。
さて、あなたにとっての「ことしの漢字」は?街ゆく人に聞いてみました。
(伊東市民・40代会社員)
「ことし初めて一人でオーストラリア旅行に挑戦したので『挑』という字」「人生を楽しみたいと思って、何があるか分からないし、自分がやりたいことを英語も勉強したいし」「ある程度、年を重ねると失敗したくないとか無難な道を歩みがちなので、それは良い 心の変化だったと思います」「来年は、もっといろんな国に一人で挑戦していきたいと 思った」
(広島から・大学1年生)
「『推』という漢字です」「ラブライブの津島善子ちゃんが 好きで推し活をしていて」「ここに来るのは初めてで、推しの聖地、アニメの聖地に来るのが夢で、それが、ことしかなったのでそれがことしの漢字になります」「見ているとほっこりするし、疲れた時でもにこってなる」
(横浜から・50代団体職員)
「『歩』という字です」「京都・大阪・岡山も歩いたし」「近所もいろいろ、美術館をはしごしたりもした」「夏が長かったので、暑いのが終わったら急に歩きたくなったのもあるし」「すれ違う人の生活が見えたり、その街の様子がよく分かるので」「こんなお店があったんだというのが喜びにもなるし、次の一歩につながる感じかな」
2025年は、どんな漢字が似合う年になるのでしょうか。