(静岡・御前崎市出身 飯塚 翔太 選手・33歳)
「正解はわからない。それが陸上の面白いところで、教科書に載っていない。自分の走り方を見つけていく。自分が生まれたときに持っている動きを大事にする」
12月8日、地元・御前崎市で講演を行った陸上短距離の飯塚翔太選手。2024年の夏に行われたパリオリンピック。飯塚選手は、男子200mに出場しました。
敗者復活戦で結果は4着。目標としていた準決勝進出とはなりませんでしたが、個人種目で4大会連続のオリンピック出場は、日本陸上・短距離界では、初の快挙でした。今やレジェンドとなった飯塚翔太選手に、今回、「everyしずおか」が単独インタビュー。33歳になった今も、第一線で活躍を続ける飯塚翔太選手に迫ります。
まず、聞いたのは、パリ五輪について。自身4大会目のオリンピックは、飯塚選手にとってどのような大会になったのでしょうか。
(ミズノ 飯塚 翔太 選手・33歳)
「今の自分の現状の位置はこのくらいだなと痛感した。周りの速さにびっくりした。やはり、みんな速いと思って」
(記者)
「これだけ経験があっても周りが速いと思うことはある?」
(ミズノ 飯塚 翔太 選手・33歳)
「楽しいですね」「やはりこんな速いんだ世界は」負けるだけじゃ終われない。やはり面白い」
さらに4大会連続出場。飯塚選手ならではの、こんなエピソードも…。
(ミズノ 飯塚 翔太 選手・33歳)
「(他国の選手に)しゃべりかけるんで。頑張って。インスタグラムでDMして友達になったり。こういう機会しか会えないんで」「(レース後に)みんなで歩いて帰るんで、同じ組の選手としゃべる。『どうだった』という話から始めて、そのあとに向こうも『インスタグラム交換しよう』と話になるので」
シーズン終了後は、発展途上国に出向き国際交流を行う飯塚選手。2024年は、11月末から、東南アジアの島国、東ティモールへ。現地では運動会や陸上教室を開催するなど、地元の子どもたちと触れ合いました。
(ミズノ 飯塚 翔太 選手・33歳)
「サッカーのW杯は見てるけど、オリンピック知らない国がすごく多くて。知らないけど、走った瞬間に『すごく速い人きた』という瞬間が一番盛り上がる。その時に、やっぱり自分は現役で早く走りながらいくべきだと思う」
今も衰えを知らない飯塚選手。そして、2025年に迎えるのが、東京で開催される世界選手権です。
(ミズノ 飯塚 翔太 選手・33歳)
「決勝を走りたいという気持ちがある。目標です。コロナ禍で東京五輪は無観客だったので。観客が入っている国立で1回走りたい」
そして、最後の質問。「飯塚選手は、いつまで走り続けますか?」
(ミズノ 飯塚 翔太 選手・33歳)
「もう、限界を超えるまで、いつか神様から肩をたたかれるまで走りたい」「いきなり遅くなるかもしれないが、決めずに頑張っている。とりあえず一日を頑張るだけ」
飯塚選手は、2025年の世界選手権、さらには4年後のロサンゼルスオリンピックを目指すと公言しています。