原発再稼働に向けた審査を行う原子力規制委員会は、16日から、静岡・御前崎市の浜岡原発で断層などの現地調査を行っています。
中部電力は浜岡原発の3号機から5号機の再稼働を目指していますが、このうち3号機と4号機について、新規制基準の適合に向けて原子力規制委員会による審査が続いています。
16日、浜岡原発を、原子力規制委員会の山岡耕春委員らが訪れ、敷地内に確認されている「H断層系」と呼ばれる断層の、活動性評価を巡る調査を行いました。委員らは、断層が地表に露出している部分「露頭」を確認したほか、ボーリング調査の結果などを確認していきました。
また、16日の調査では、浜岡原発から約1キロメートル北にある敷地外の断層や、地層についても調査が行われました。中部電力は、この場所の断層が、「H断層系」と推定されることに加え、13万年前に降り積もった火山灰や、それより上部の地層の状況などから、約12万から13万年の間は、地層が変位や変形していないと説明していて、こうした状況などから、浜岡原発敷地内の断層も同様に活断層ではないことを証明したい考えです。
原子力規制委員会は、17日も断層の調査を行う予定です。
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