Infoseek 楽天

【どうする】受け付け開始された”年賀状” 値上げや発行枚数減少傾向の中で“年賀状じまい”加速も(静岡)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 2024年12月16日 17時54分

15日から年賀状の受け付けが開始されました。長年親しまれてきた”年賀状”ですが2024年は値上げの影響もあり、年賀状を”自然に終わらせる”“年賀状じまい”の動きが加速しているようです。

新年のあいさつに欠かせない”年賀状”。2025年の元日に確実に届けたい場合は、25日までに投函する必要があり準備を進めている人も多いのではないでしょうか。街中で聞いてみると…。

(送る人・80代)

「出します」

Q.何枚ぐらい?

「30枚くらい」「一度も一年に会わない方がいらっしゃるから、やはり年賀状見るとうれしいですし」

(送らない人・30代)

「去年からやめました」「LINEであけましておめでとうって言えればいいかなって。気持ちがこもっていればいいかなって思いまして」

事情は様々ですがことしは、大きな異変が起きているのです。

日本郵便によりますと、2025年向け年賀はがきの当初発行枚数は、全国で10億7000万枚と14年連続で減少。2024年は特に減少が著しく、前年に比べて発行枚数は25.7%減少と、”年賀状離れ”が顕著になっているのです。その要因の一つが「値上げ」です。

2024年10月から、はがきは63円から85円へと値上げ。例えば年賀状を50枚出すと…前年より1100円アップすることになるのです。生活に関連する様々な商品を取り扱うこの店舗では、11月1日から年賀状の特設コーナーを設置。様々なデザインの年賀状が販売されていますがその売れ行きは…。

(ハンズ静岡店 澤野 舞子さん)

「ことしは前年と同じくらいなんですけど、やはり年賀状離れが進んでいるのか、数としては」「(例年の)8割程度になっております」

一方で、時代の流れに合わせて2023年から販売を開始したという”ある商品”は、売れ行きが好調。それが…。”年賀状じまい”の商品です。新年のあいさつとともに、「ことしの年賀状を最後にします」と、終わりを自然に伝えられる”年賀状じまい”のはがき。

(ハンズ静岡店 澤野 舞子さん)

「やはり、価格が上がったっていうのがありますし、年配の方が年賀状を終わらせたいということで(購入する人が)増えています」

”年賀状じまい”の浸透に、毎年、こどもの写真を載せた年賀状を送っているという人からは、こんな声も…。

(送る人・40代)

「ちょっと寂しいですけどね、なんか友達とかも、もうやめますみたいなのを言ってくると」「この子たちの成長を送ってあげられないな~みたいな」

浜松市にあるこの印刷会社では、企業や個人から年賀状のデザインから印刷までを請け負っています。徐々に減少していく発注枚数に反して、”年賀状じまい”に関する相談は増加しているといいます。

(杉森印刷 杉森 由崇 社長)

「ことしは特にですね、年賀状じまいをしたいというお問い合わせで、良い文例はないかというお問い合わせが結構多くなりました」

その一方で、年賀状に新たな価値をプラスしようと、2024年から力を入れている、こんな取り組みも…。

(杉森印刷 杉森 由崇 社長)

「特に、企業のお客様については、年賀状をひとつの販売促進とか、あとは広告とか告知として、年賀状を利用していただけるように、こちらからアドバイスをさせていただいております」

企業向けに、クーポンや二次元コード付きの年賀状を提案するなどして、年賀状を有効活用する取り組みです。

(杉森印刷 杉森 由崇 社長)

「年賀状自体は減っていくんですが、その中で付加価値をつけることによって、年賀状をもらったときに、より見てもらう機会が増えるのかなと」「ペラペラめくって目にとまる、そこで、めくるのをやめて目に留まるような年賀状が作れたら、すごく理想かなと思います」

時代の流れや値上げの波で、年始のあいさつの文化も変わりつつありますが、そんな今だからこそ、ぬくもりを感じられる一年に一度の”年賀状”を、送ってみてはどうでしょう?

この記事の動画はこちらから再生できます

この記事の関連ニュース