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【リニア特別取材】他県の工事進展は?「every.しずおか」津川アンカーと航空・旅行アナリスト鳥海氏が“潜入”

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 2024年12月18日 17時38分

17日、静岡県のリニア専門部会で、トンネル工事で発生する土砂をツバクロに盛り土する計画が了承されるなど、県内での工事に向け、少しずつ動きを見せていますが、すでに当初の予定からは7年遅れています。一方で、静岡以外の工事は、今、どこまで進んでいるのか?最新の現場を津川祥吾アンカーと航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗さんが取材してきました。

当初2027年の開業を目指していた「リニア中央新幹線」。しかし、「静岡工区」は、予定から7年以上たっても工事に着手できていないことから、2024年3月、JR東海は2027年の開業を断念しました。

県は、現在、工事着工の可否について、専門家を含めた専門部会で大井川の水量や環境への影響などについて協議を続けていて、いまだ静岡工区の工事着工について見通しは立っていません。一方、品川から名古屋までのそれ以外の区間では、すでに着々と工事が進んでいるのです。

17日、津川さんと鳥海さんがやってきたのは、神奈川県相模原市にあるリニア工事の現場。

(津川 祥吾 アンカー)

「おはようございます。よろしくお願いします」「こちらの現場は?」

(JR東海 中央新幹線神奈川西工事事務所 吉川 太郎 担当課長)

「中央新幹線の神奈川県駅(仮称)の工事をやっている。地下駅で非常に大きな現場で工事している」

(津川 祥吾 アンカー)

「鳥海さんは、地下の工事現場行かれたことは?」

(航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗さん)

「全く初めてで、新幹線や地下鉄の工事も見たことはないので楽しみですが、津川さん、きょうは工事現場の責任者? 」

(津川 祥吾 アンカー)

「私物です。やる気満々できました」

実は、建設会社で働いていたこともある津川さん。工事現場についてはプロフェッショナルなのです。早速、リニアの駅が建設されているという工事現場へ。

(JR東海 中央新幹線神奈川西工事事務所 吉川 太郎 担当課長)

「こちらが掘削現場」

(津川 祥吾 アンカー・航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗さん)

「深いですね」「うぉ~~~」

(津川 祥吾 アンカー)

「30メートルというところですかね」

(JR東海 中央新幹線神奈川西工事事務所 吉川 太郎 担当課長)

「一番深いところで約30メートル」

神奈川県駅は、品川からやってきたリニアの最初の駅で、地下30メートルに幅50メートル、長さ680メートルもの大規模な駅を建設しています。

(航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗さん)

「この景色はすごいですよね」「これだけ地上がよく見えるが最終的には地下駅ですもんね」

この現場では、一度、地下30メートルまで掘って空間を作り、そこに駅の施設を建設したあと再び埋め戻され、地上部分には道路が作られる予定です。今しか見られない大迫力の光景に驚きながら、今度は、ホームを建設中の地下30メートルの地点へ。

(津川 祥吾 アンカー・航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗さん)

「こちらがリニアが走るところ?」

(JR東海 中央新幹線神奈川西工事事務所 吉川 太郎 担当課長)

「そうですね」

まだ、ベースとなる鉄筋を組み上げている段階ですが、すでにリニアが走る部分やホームなどの形がわかります。

(航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗さん)

「この鉄筋の間に2台走る?」

(JR東海 中央新幹線神奈川西工事事務所 吉川 太郎 担当課長)

「そうですね、上りと下りで」

(航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗さん)

「ここに500キロ同士がすれ違う場所に立っているんですね」

(JR東海 中央新幹線神奈川西工事事務所 吉川 太郎 担当課長)

「相対速度1000キロと呼ばれています」

ここには、上下線それぞれのホームと線路が、計4本作られます。ホームとなる鉄筋の上を歩き先へ進んでいくと…。

(津川 祥吾 アンカー)

「ここはだいぶ雰囲気が違いますね」

(JR東海 中央新幹線神奈川西工事事務所 吉川 太郎 担当課長)

「こちらは、周り鉄塔やマンションなど、いろいろなものがあるので幅が取れないため、このようなやり方をしている」

この現場のすぐ横には、鉄道やマンションがあるため、そこに影響がでないように、壁の部分を鉄骨で支えながら、細心の注意を払い作業を行います。さらに進むと、土台となるコンクリート部分にたくさんの寄せ書きが。これは、この工事現場が一般公開された時に書かれたもの。

(津川 祥吾 アンカー)

「いいですね~」

(航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗さん)

「すごい数がありますね」

(JR東海 中央新幹線神奈川西工事事務所 吉川 太郎 担当課長)

「そうですね、かなりの数が」

(航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗さん)

「子どもたちの期待が…」「子どもたちが大きくなって働くころにはできているんでしょうから」

(JR東海 中央新幹線神奈川西工事事務所 吉川 太郎 担当課長)

「この上に駅ができるので、大人になったときに、自分たちのコメントが、下で支えているというコンセプトになればいいなと」

さらに奥へ進むと、山梨方面につながるトンネルの接続部分が。

(津川 祥吾 アンカー・航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗さん)

「おぉ~~これは広いですね」「これは大きい、響き渡る」

そこには高さ16m幅18mのトンネルが。リニアは、約9割がトンネルで、品川からここまでもすべて地下を走ります。実は、このトンネルの上には、交通量が多い国道16号が走っているため、先にエレメントと言われる、周りを囲む鋼材を打ち込んでから、中の土を取り出す方法で行われました。しかも、エレメントの中は手作業。

奥の壁には、赤い線で描かれた大きな丸が。直径は14メートル。静岡工区の南アルプストンネルでもこのサイズのトンネルが作られます。人の大きさと比べるとそのスケール感がよくわかります。リニア開業に向けすでに大規模な工事が進められていますが、これまでにトラブルなどはなかったのでしょうか。

(津川 祥吾 アンカー)

「音がだいぶ出ていますが、騒音の苦情はありませんでしたか」

(JR東海 中央新幹線神奈川西工事事務所 吉川 太郎 担当課長)

「作業音や振動がなぜ出ているかわからないという心配の声もあった」「どういうことで、心配がかかっているか勉強し対策する中で、ゼロにはなっていないが減っている」

一方、静岡県民が気になるのは水問題について。この工事現場でも地下水は無関係ではありません。

(津川 祥吾 アンカー)

「地下水、近所で井戸が枯れたという話はないですか」

(JR東海 中央新幹線神奈川西工事事務所 吉川 太郎 担当課長)

「駅の工事をしている限りでは地下水への影響はない」「想定を上回ることはなかった。地下水は思ったよりも出ず、円滑に進められている」

静岡では、その進展が実感できないリニア新幹線の建設。しかし、他の地域では、すでに大規模な工事が進められていました。

(航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗さん)

「きょう見て、神奈川県駅は思ったより工事が進んでいる」「地元住民の方を招いて現場を見てもらうのがすてきだと思った。地域の方も応援していただける環境の中で、工事の進ちょく状況を見られる環境を作って、地元と一体となってやっていくことの大切さを知った」

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