東日本大震災の発生メカニズム解明を目指し、9月から宮城沖で掘削調査を行っていた探査船「ちきゅう」が、約3か月の調査を終え、12月20日朝、静岡・清水港に帰ってきました。
探査船「ちきゅう」の母港、清水港では、20日朝、50人ほどの関係者が集まり、メッセージボードを掲げて無事帰還したことを祝ったほか、しみず芸妓から船長らに花束が手渡されました。
探査船「ちきゅう」は、9月から東北沖の水深7000mの海底をさらに1kmほど掘削し、地層を直接採取することで地震のメカニズムを探り、次の巨大地震に向けてエネルギーをため始めているか調査を行ってきました。
(国立研究開発法人 海洋研究開発機構 小平 秀一 理事)
「2011年の巨大地震の断層が13年経って、断層の作り・構造や力のかかり方がどう変化したかを調べるのが目的だったが、それに応えるためのすべての地質資料とデータが取れたので、ほぼ100%成功と いえると思う」
調査の成果は、今後、学会などで発表する予定だということです。
この記事の動画はこちらから再生できます