新アリーナの建設に伴い、東静岡駅前にあるローラースポーツ施設を移転する計画案について23日夜、説明会が開かれました。参加者からは「意見が反映されていない」など厳しい意見が上がりました。
東静岡駅の目の前にある2,5ヘクタールに及ぶ広大な市有地。長年使い道が決まらず“塩漬け”状態になっていましたが…。その市有地の一部に2017年に開業したのがローラースポーツパーク、「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」。土地の利用方針が決まるまでの暫定的な施設として運営されてきました。
その後、静岡市が2030年の開業を目指し、この土地に「新アリーナ」を建設する計画を決めたことから、施設は2025年9月末に閉鎖する方針が決定。市は、代わりとなる新たな施設の整備を検討していて、これまでに6か所の候補地をあげるなど、協議を続けてきました。
12月23日夜、開催されたのは利用者などに向けた説明会。新しい施設は、静岡駅から車で20分ほどのところにある西ケ谷総合運動場の駐車場に、今の施設の3分の1ほどの広さとなる約2000平方メートルで整備する方針が示されました。また、多くの市民に使用してもらうため、利用料を無料にする代わりにランニングコストがかかる夜間照明は設置せず、利用時間を日没までとする案なども説明されましたが、利用者からは厳しい声が…。
(説明会参加者)
「誰のためのものなのか。今までの積み上げてきたもの、市民のためのものならその声を反映しないでどうやって信頼を得ていくのか」
(説明会参加者)
「小学生に教える場所があるのは市の財産だと思うが、時間で区切られる、日没で閉まることによってその場所が失われる。それはすごく重いこと」
新たな施設について、市は2025年10月の開設を目指し、2025年度の当初予算案に約1億5000万円を盛り込む方針です。説明会を終え、利用者は…。
(説明会参加者)
「話し合いという話し合いがこれまで持たれたことがなかった」「出てくる案が信頼に足りるかというと『いや、ちょっと』となるんじゃないかなって」
(説明会参加者)
「今回持ってきた案は、今までの何度も説明会を開いた内容が一切反映されていないので、ちょっとどうかと思う」「ここでやっている子たちが、これからまた頑張ろうと思えるパークではない」
市は、今後、競技団体へのヒアリングや利用者との説明会を重ね、新たな施設の整備案を作る方針です。
(静岡市スポーツ振興課 能口 富 課長)
「話は随時聞いてきたつもりだが、まだ、認識が不足している部分も多々あると思うので」「指摘いただいたように、様々な意見があったので、それを踏まえて今後、皆さんの意見をもらって、新たなものを整備をしていきたいと考えている」
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