2030年代前半の供用開始を目指し検討が進む、JR静岡駅南口駅前広場の再整備について、2月3日、基本計画案が示されました。
静岡駅南口前のロータリーは、バスやタクシー、一般車の乗降で込み合うほか、歩道も狭く、長年の課題となっています。市は、政令市の玄関口にふさわしい空間に変えていくため、これまで、有識者や地元関係団体などでつくる委員会で検討してきました。そして、市は3日、駅南口広場の再整備事業について、基本計画案を発表しました。
(白鳥 貴久 記者)
「駅のコンコースをでると、頭上には、駅に沿って屋根となる横長の建物が設けられ、その建物は商業施設になる予定だということです」
計画案では、駅前広場の面積が現在の約2倍に拡張され、歩道や車道も、ゆとりを持てる広い空間となります。駅の出入口の前には、民間の商業施設が入る建物が建ち、その1階は、ピロティとして駅のコンコースから広場への導線を広く確保します。また、ロータリーは2つに分離され、駅の目の前がバスやタクシー専用のロータリーに。そこから東に進み、現在、飲食店などが入るビルやパチンコ店がある場所に、一般車専用のロータリーが設けられます。さらに、その奥には、オフィスや店舗などが入る商業施設の建設が想定されています。
難波市長は3日の会見で、南口駅前広場の再整備事業について、積極的な姿勢を示しました。
(静岡市 難波市長)
「駅から出た時に、街をぱっと見た時のイメージは非常に大事なので」「まずは基本計画を作って、具体的な設計に入って進めたい」
市は、2030年代前半の供用開始を目指していて、今回の基本計画案については2月7日から約1か月間、パブリックコメントを募集し、市民の意見を反映させた基本計画を策定する方針です。
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