総務省は7日、2024年1年間の「ギョーザの年間購入額」を発表しました。前回は3年ぶりに首位を奪還した浜松市“連覇”となったのでしょうか。
円形に並べて焼き上げ真ん中にもやしを添える盛り付けが特徴の「浜松餃子」
毎年、その順位が注目されているのが県庁所在地や政令市を対象に総務省が行っている“ギョーザ購入額”の家計調査です。
7日朝、浜松市役所では…
(西尾拓哉記者)
「この後、午前8時半にギョーザ購入額の日本一が決まります。職員の皆さんがかたずをのんで見守っています」
パソコンを見ながらうなずく市の職員…2023年の調査で3年ぶりに1位を奪還した浜松市ですが、果たして2024年の結果は…
(浜松市の職員)
「総務省家計調査、浜松市のギョーザ購入額が2年連続日本一になりました(パチパチパチ拍手)」
2024年1年間、浜松市の1世帯当たりのギョーザ購入額は4065円。
2位は宮崎市、3位は栃木県宇都宮市で、浜松は2位の宮崎に「548円」の差をつけて2年連続でトップとなりました。
浜松市は“PRに力を入れているわけではない”といいますが…
(浜松市観光・シティプロモーション課 澤田吉延担当課長)
「ギョーザを愛している方が多いことが上位に入ってくる要因ではないかなと思います/浜松の名前が外に出ていくことを重要視しているので、他都市と連携して盛り上げていければと思います」
ちなみに…浜松市は「ウナギのかば焼き」の消費額でも日本一に…
一方、2023年にトップだったハンバーグの消費額は「2位」となり、トップは静岡市でした。
“吉報”をうけ、浜松市内のスーパーでは…
(西尾記者)
「ギョーザ売り場では連覇を祝うチラシが張り出されています。2年連続全国第1位と書かれていますね」
全国およそ9000世帯を対象に実施している総務省の家計調査。ギョーザ購入額はスーパーやテイクアウト専門店などで購入した生ギョーザと焼きギョーザが対象です。
こちらの店では7日から販売するギョーザの数を通常の4倍に増やしていてさっそく買い求める人も…
(買い物客)
Qギョーザ購入額が…「発表されるじゃん」
Qもう発表されました「そう!どうだったの?2年連続ということはトップじゃん!/嬉しいですよね。やっぱり一番って何事につけても嬉しいですよね」
(遠鉄ストア宮本晃宏さん)
「売り上げは違ってきますね。2倍、3倍ぐらいは売り上げも変わってきますので/安全でおいしいギョーザを提供できればと思っています」
浜松市は近年、宮崎市と栃木県宇都宮市と熾烈なトップ争いを繰り広げてきました。
2020年に1位となった浜松市。2021年と2022年は宮崎市に“王座”を明け渡しましたが2023年、3年ぶりに1位に返り咲き2024年もトップの座を守りました。
調査対象に外食は含まれませんがギョーザの街を盛り上げようと新たにオープンした専門店も。
こちらの店は2024年9月、浜松市の中心部にオープン。
フライパンに円を描くようにギョーザを並べじっくり焼き上げると…こんがりと焼き目がついた“浜松餃子”の出来上がり!
表面のパリッとした食感に加えキャベツを中心に野菜たっぷりでカロリーが気になる方でもさっぱり食べられる“ヘルシーさ”も特徴です。地元の人たちにとって“浜松餃子”とは?
(女性客)
「私のソウルフードみたいな感じ。毎日食べたいぐらいです/あまり太りたくないなと思うじゃないですか。でも野菜(たっぷり)だから罪悪感なく食べられるという感じです」
(男性客)
「気軽に食べられるというかね。浜松って工業都市だから/帰ってきてサッと焼いて食べられるという/宮崎や宇都宮もありますけれど/浜松は3都市では人口が一番多いわけだから、もっとずば抜けていってもいいのではないかなと思いますね」
店主の谷野さんは高校卒業後、東京でミュージシャンとして活動していましたがコロナ禍で活動が制限されたことをきっかけに一念発起。
東京の中華料理店で修業した後、生まれ育ったふるさとに戻りギョーザ専門店をオープンさせました。
(店主・谷野優さん)
「浜松駅に着いて何を検索するかと言ったら“ウナギ”と“ギョーザ”ですよね/ギョーザを食べてくれる方はとても多くいるので、地元に戻ったらギョーザ店に挑戦してみようかなと/手軽においしく食べて盛り上がれる“ソウルフード”にしていきたいと思っています」
注目度が高まるギョーザ日本一をめぐる熾烈な争い。浜松市では「ギョーザの盛り上がりを地域活性化につなげていきたい」と話しています。
この記事の動画はこちらから再生できます