先日まで続いた“最強寒波”による影響も弱まり、凍えるような厳しい寒さから一転…。
(佐野 巧 記者)
「午前10時過ぎの静岡市内です。風は穏やかで、日差しはとても暖かいです。 日中は上着1枚で過ごせる陽気となっています」
12日の県内は熱海市網代で15℃静岡市駿河区で14.1℃など3月上旬から下旬並みの気温となる地点も。そんな春を思わせる陽気となる中、静岡市の「駿府城公園」では、朝から活発に動く人の姿が。ここで50年以上、毎日体操をしているというこの男性は、この暖かさに春の近づきを感じているそうで…。
(市民)
「きょうは最高だね。暑過ぎるぐらい。きょうは一番いい日」「早咲きの桜が咲き始めて」「綺麗になるね」「今から暖かくなるから、これからどんどん人が出てくると思う」
園内では、太陽の光を浴びながらベンチに座る人や、ブランコで遊ぶ子どもの姿も。早咲きの桜もようやく咲き始めた中、気温上昇を喜んでいるのは人間だけではありません。犬も元気よく走り回っていました。
(市民)
「きのう きょうと、日差しが出れば暖かい」「(犬が)元気です。助かります。このまま暖かくなってもらいたい 」「桜のつぼみも、気にしながら見ていて、緑色のところもあるので、早く春が来て、桜が咲いてくれればと思っている」
園内を清掃する人も、この陽気に助けられているようで…。
(清掃スタッフ)
「4、5日前は、ずっと寒かったけど、きょうはよい」
Q.暖かくなると人出増える?
「そうなると、ごみの数も増えてくる」
Q.暖かいとごみ拾いしやすい?
「楽ですね、全然違う」
春めいてきたのは観光地・熱海でも。
(観光客)
「きれい。すごい」
早咲きの桜として知られる「アタミザクラ」。
熱海市の温泉街を流れる糸川わきの遊歩道には、58本のアタミザクラが植えられています。今シーズンは、秋から冬の初めごろが暖かく、雨も少なかったことから開花が遅れていましたが、ようやく見頃となりました。ポカポカ陽気の中、訪れた観光客は…。
(観光客)
「去年来て、とてもきれいだったので、ことしも来た」「春を感じる暖かさで気持ちいい」「あったかいです」
(観光客)
「こんなに咲いているとは思わなくて、すごく綺麗でびっくりした」「歩いていてポカポカして気持ちいい」「いい感じの気候になってきた」「天気もいいし気持ちいい」
「アタミザクラ」は濃いピンク色の花が密集して咲くのが特徴で、蜜を求めて小鳥も集まる様子も見られ、訪れた人たちは、一足早い春を感じているようでした。
一方、南伊豆町で行われている「みなみの桜と菜の花まつり」。メインである青野川沿いの河津桜の開花は、例年に比べ遅れていて、まだ、つぼみの状態ですが、色づき始めたものもあり、開花も間近のようです。ここでは、毎年、人力車での花見も人気で、この時期だけ、軽井沢から出張営業している六嶋さんも開花を心待ちに…。
(人力車「てやんでい屋」 六嶋 浩さん)
「ことしに関しては、少し(桜の)咲きが遅めなのかなということで、なかなか人の出は例年どおりではないかなという感じですね」「きょうは、絶好のお花見日和なんですけども…」
一方、菜の花は見頃を迎えていて、大勢のお客さんが、その眺めを楽しんでいました。
(観光客)
「あったかいですね。コートいらないくらい」
(観光客・浜松から)
「浜松は風が強いんですよ」「菜の花がここまで咲いてるとは思わなかったので良かったです」
(観光客・神奈川から)
「暖かい!すごく暖かい」
Q.鎌倉市と比べては?
「暖かい。全然暖かい」
一方、昼過ぎの富士山の上には、山頂を包み込むような大きな傘雲が。気象台によると、この後、県内では全域で雨が降ると予想されていて、さらに暖かい南風も強まり、東海地方では3年ぶりとなる「春一番」が吹く可能性もあるということです。13日も、気温は3月並みに高くなるとみられ、気象台では、1日の中での寒暖差に注意して、体調管理に万全を期すように呼びかけています。
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