先日まで続いた“最強寒波”による影響も弱まり、凍えるような厳しい寒さから一転した陽気となった12日の静岡県内ですが、今後の見通しはどうか、松浦悠真気象予報士に解説してもらいます。
(新静岡セノバ前から中継・松浦 悠真 気象予報士)
今週は、まだ、気温は高めで推移していきそうなのですが、そこから、また、(気温)差が大きくなりそうなんです。
まず、来週半ばにかけましての静岡市の予想最高気温をみていきます。あす13日は、きょう12日よりさらに気温が高くなりまして、14度の予想で、平年を上回る予想です。週末にかけて、この気温が右肩上がりとなっていきまして、みなさんが心配している花粉は、12日夜の雨をきっかけにして、その後、気温が上がるということもありまして、今週の後半から、一気に飛散量が増えていくとみています。さらに、そのまま春に向かうわけではなくて、来週の予想をみると、ここで気温がぐっとまた下がる予想なんです。来週は最高気温10度の予想になっています。
なぜ、ここまで寒暖差が大きくなるのか。偏西風の位置がポイントになってきます。今週は、偏西風が例年よりも北よりを吹いているために、偏西風の南側の、温かい空気に県内は覆われやすいのです。これによって春の陽気が続くということになります。
ただ、来週に入りますと、偏西風の位置が日本の南までぐーっと下がっていきそうでして、その北側には、寒冷渦という寒気のかたまりがやtってきます。この寒冷渦というのが、この前、前回の寒波、立春寒波ですね、この時も日本付近をすっぽりと覆いまして、長い期間という特徴を持った寒波になりましたけれども、今回も同じように、寒冷渦がやってきますので、強い寒気が南下して、居座りやすいという、また、長めの寒波ということになってきそうです。
そこに対して発表されている情報が、「低温に関する早期天候情報」というのがあります。東海地方は2月17日ごろから、この時期としては、10年に一度レベルの低温の恐れがあるということで、前回の立春寒波の時も、この「低温に関する早期天候情報」というのが発表されていました。基準が平年差マイナス2.5度以下なんですけれども、もう少し大きく上回ってくる恐れがありますので、また非常に厳しい寒さとなりそうです。