国立天文台は2023年2月1日、日々の暮らしに欠かせない暦と関わりの深い2024年(令和6年)の「暦要項(れきようこう)」を発表しました。
毎年2月最初の官報に掲載される暦要項は日本における公式な暦と言えるもので、翌年の国民の祝日や日曜日の一覧、二十四節気および雑節、朔弦望(月齢)、東京における日の出と日の入の時刻、日食や月食が見られる日時が記載されています。
■暦要項には祝日、月齢、日食や月食のタイミングなどを記載国民の祝日がいつになるのかは「国民の祝日に関する法律」によってほとんどが定められていますが、太陽の位置をもとに定められる「春分の日」と「秋分の日」については前年の暦要項で発表されることになっています。
今回発表された暦要項によると、2024年の春分の日は3月20日(水)、秋分の日は9月22日(日)です。秋分の日が日曜日なので、翌9月23日(月)が振替休日となります。同様に、2024年は建国記念の日(2月11日)、こどもの日(5月5日)、山の日(8月11日)、文化の日(11月3日)が日曜日なので、それぞれ翌日が振替休日になります。ちなみに2023年の振替休日は1月2日のみ、2022年は振替休日が1日もありませんでした。
soraeとしては日食や月食の情報が気になるところですが、2024年に起きる2回の日食と1回の月食はすべて日本から見ることはできません。4月9日の皆既日食は太平洋~北米大陸~北大西洋にかけての地域、10月3日の金環日食は太平洋~南米南部~南大西洋にかけての地域で、それぞれ見ることができます。また、9月18日の部分月食は日本が昼の時間帯(日本時間9時39分~13時49分)に起きるため、北米・南米・欧州・アフリカなどで見ることができます。
■2023年に見られる日食・月食は?ちなみに、今年2023年の暦要項は1年前の2022年2月1日に発表されています。それによると、今年起きる2回の日食のうち、日本では2023年4月20日(木)の金環皆既日食(※金環日食と皆既日食がどちらも観測される日食)を部分日食として見ることができます。
関連:国立天文台から2023年の「暦要項(れきようこう)」が発表される(2023年2月5日)
国立天文台によると、部分日食が見られるのは九州地方南部・四国地方南部・近畿地方南部~関東地方南部にかけての地域や、南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島といった島嶼部です。なお、2023年10月15日(日)にも金環日食が起きますが、見られるのは北米から南米にかけての地域となります。
また、2023年10月29日(日)には月が少しだけ欠けて見える部分月食が起きますが、こちらは日本全国で見ることができるようです。国立天文台によると食の始まりは4時34分頃、食の最大(食分0.128)は5時14分頃、食の終わりのは5時53分頃で、小笠原諸島などでは月が欠けたまま沈む月入帯食(げつにゅうたいしょく)になるということです。
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Image Credit: 国立天文台 国立天文台 - 令和6(2024)年暦要項の発表文/sorae編集部