こちらはアメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」が捉えた木星の渦の一つです。Junoに搭載されている可視光カメラ「JunoCam」で日本時間2020年12月31日6時17分に取得したデータをもとに作成されたもので、撮影当時のJunoは木星の北緯78度付近の上空、雲頂から約3万2000kmを飛行していました。
渦には緑色に光っているように見える部分があります。NASAによると、これは木星の雲の中で発生した雷の光です。地球の雷は赤道付近で最も頻繁に発生しますが、木星の雷は極の近くで最も頻繁に発生するのだといいます。
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画像を作成したのは市民科学者のKevin M. Gillさんです。GillさんはこれまでにもJunoCamのデータをもとに様々な画像を作成・公開しており、今回はJunoによる31回目の木星フライバイ(近接通過)「PJ31(Perijove 31)」で取得されたデータが使われています。
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木星の雷の光を捉えたJunoCamの画像は、NASAやサウスウエスト研究所(SwRI)が2023年6月15日付で紹介しています。
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Image Credit: Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS; Image processing by Kevin M. Gill © CC BY NASA - NASA’s Juno Mission Captures Lightning On Jupiter NASA/JPL - PIA25020: NASA's Juno Mission Captures Lightning On Jupiter SwRI - NASA’s Juno Mission Captures Lightning On Jupiter文/sorae編集部