日本時間2024年3月5日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の有人宇宙飛行ミッション「Crew-8(クルー8)」の4名を乗せたクルードラゴン宇宙船「Endeavour(エンデバー)」が国際宇宙ステーション(ISS)に無事到着しました。4名は2024年秋までの約6か月間にわたってISSに滞在する予定です。【最終更新:2024年3月5日18時台】
クルードラゴン「Endeavour」は日本時間2024年3月4日12時53分に米国フロリダ州のケネディ宇宙センター39A射点から「ファルコン9」ロケットで打ち上げられました。地球を周回しつつ1日ほどかけて高度を上昇させたクルードラゴン宇宙船は、日本時間2024年3月5日16時28分にISSの前方に位置する「ハーモニー」モジュールの前方へドッキングすることに成功しました。
Crew-8のクルーはNASAのMatthew Dominick(マシュー・ドミニク)宇宙飛行士、Michael Barratt(マイケル・バラット)宇宙飛行士、Jeanette Epps(ジャネット・エップス)宇宙飛行士、ロスコスモス(Roscosmos)のAlexander Grebenkin(アレクサンドル・グレベンキン)宇宙飛行士です。ドッキングしたクルードラゴン宇宙船とISS船内を隔てるハッチはドッキングから1時間半ほど後の日本時間同日17時50分に開放され、4名はISSに乗船。現在ISSに滞在している第70次長期滞在クルーの7名と合流しました。
なお、現在ISSに滞在している宇宙航空研究開発機構(JAXA)の古川聡宇宙飛行士ら「Crew-7(クルー7)」ミッションの4名は、ISSに到着したCrew-8の4名と交代して地球へ帰還します。JAXAによると、古川飛行士らを乗せたクルードラゴン「Endurance(エンデュランス)」は米国東部標準時2024年3月8日以降にISSを離れる予定だということです。
Source
NASA - NASA’s SpaceX Crew-8 Mission (NASA Blogs) JAXA - 国際宇宙ステーション長期滞在クルー 古川聡宇宙飛行士搭乗のクルードラゴン宇宙船(Crew-7)の帰還予定について文/sorae編集部