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2024年4月に北米で観測された皆既日食 NASAが画像公開

sorae.jp 2024年4月9日 16時0分

日本時間2024年4月9日未明、北アメリカでは皆既日食が観測されました。この地域では2017年8月以来およそ7年ぶりとなった今回の皆既日食、米国各地で撮影されたその様子をアメリカ航空宇宙局(NASA)が公開しています。

【▲ 米国テキサス州ダラスで現地時間2024年4月8日に撮影された皆既日食(Credit: NASA/Keegan Barber)】

こちらはテキサス州のダラスで撮影された皆既日食です。太陽を完全に覆い隠した月の周囲には、太陽の表面(光球)よりもはるかに高温の100万℃以上に加熱されていることで知られる太陽コロナが写っています。

【▲ 日本時間2024年4月9日(米国の現地時間2024年4月8日)の皆既日食で月の本影が落ちる範囲(中心食帯)を示した図(Credit: NASA's Scientific Visualization Studio)】

今回の皆既日食は日本時間2024年4月9日1時39分頃から4時54分頃にかけて、北アメリカ大陸を南西から北東へと横切るような帯状の範囲で中心食が観測されました(※時刻は国立天文台暦計算室の日食各地予報から)。月の本影が落ちる範囲(中心食帯)が比較的人口密度の高い地域にかかっていたこともあり、現地では多くの人々が日食グラスなどを使ってその様子を観望しました。

【▲ 米国テキサス州ダラスで現地時間2024年4月8日に撮影された皆既日食の様子。太陽のプロミネンスが写っている(Credit: NASA/Keegan Barber)】

続いてもダラスで撮影された皆既日食の様子ですが、太陽の表面(光球)から立ち上ったプロミネンスが写っています。現在の太陽活動は2019年12月から始まった第25太陽活動周期の極大期に差し掛かりつつありますが、そのことを実感させる一枚です。

【▲ 米国インディアナ州インディアナポリスで現地時間2024年4月8日に撮影された皆既日食の様子。いわゆるダイヤモンドリングの瞬間が捉えられている(Credit: NASA/Joel Kowsky)】

次の画像はインディアナ州のインディアナポリスで撮影された皆既日食の様子です。太陽コロナに囲まれた影のような月、その縁から見える太陽のごく一部が明るく輝く様子を指輪にたとえた、いわゆるダイヤモンドリングを捉えています。

【▲ 地上に落ちた月の影。国際宇宙ステーション(ISS)から米国の現地時間2024年4月8日に撮影(Credit: NASA)】

一方、こちらは宇宙から見た皆既日食中の地上の様子です。地球低軌道を周回する国際宇宙ステーション(ISS)がカナダ南東部の上空を飛行している時に撮影されました。

The Exp 71 crew soared into the Moon’s shadow during the solar eclipse on Monday afternoon while working on cargo transfers, spacesuits, and science. More... https://t.co/8LXGHC95XO pic.twitter.com/kEWnOuu4zP

— International Space Station (@Space_Station) April 8, 2024

【▲ 国際宇宙ステーション(ISS)から撮影された地球に落ちた月の影。NASAがライブ配信で紹介した時の映像をシェアしたISS公式Xアカウントのポストを引用(Credit: NASA)】

日食が起きた時に月が太陽をどのように隠すかは月の公転軌道の傾きや地球から月までの距離に左右されるため、必ずしも毎回皆既日食になるとは限りません。NASAによると、次に米国で皆既日食が見られるのは20年後の2044年8月です。また、日本の国立天文台によると、日本国内で次に皆既日食が見られるのは11年後の2035年9月だということです。

【▲ 米国の現地時間2024年4月8日に撮影された皆既日食を経過順に並べた合成画像(Credit: NASA/Keegan Barber)】

 

Source

NASA - 2024 Total Eclipse NASA - Station Orbits into Eclipse, Crew Works Research and Spacesuits (NASA Blogs - Space Station) NASA - 2024 Total Solar Eclipse (Flickr)

文・編集/sorae編集部

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