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まるでくらげ? すばる望遠鏡が撮影した“おとめ座”の相互作用銀河

sorae.jp 2024年7月13日 21時25分

こちらは「おとめ座(乙女座)」の方向約7億7000万光年先の渦巻銀河「UGC 9326」と「UGC 9327」の姿。画像に向かって下に写っているのがUGC 9326、上に写っているのがUGC 9327です。

【▲ 国立天文台すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC」で撮影された“くらげ銀河”こと渦巻銀河「UGC 9326」(下)と「UGC 9327」(上)(Credit: 国立天文台)】

UGC 9326とUGC 9327は重力を介して影響を及ぼし合う相互作用銀河です。相互作用銀河のなかには潮汐力によって形が大きくゆがんだり、渦巻腕(渦状腕)が長い尾のように伸びていたりするものもあります。UGC 9326の引き伸ばされた渦巻腕は片方がUGC 9327の方向へ、もう片方がその反対側へ尾のように伸びていて、2つの銀河を合わせた姿からはどこか生物的な印象を受けます。

この画像は国立天文台(NAOJ)ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」に設置されている超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(HSC、ハイパー・シュプリーム・カム)」を使って撮影されました。画像を公開した国立天文台によると、私たちはUGC 9326とUGC 9327が衝突している現場を観測しており、その様子を初めて見たHSCの関係者は「くらげ銀河」と形容したということです。

冒頭の画像は国立天文台から2024年7月3日付で公開されています。

 

Source

NAOJ – くらげ銀河 (UGC 9326 & UGC 9327)(すばるギャラリー)

文・編集/sorae編集部

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