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ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した「さんかく座銀河」の中心付近

sorae.jp 2024年8月26日 20時55分

視野全体を無数の星々が埋め尽くしたこちらの画像、写っているのは「さんかく座(三角座)」の方向約300万光年先にある渦巻銀河「M33(さんかく座銀河)」の中心付近です。

【▲ ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された渦巻銀河「M33(さんかく座銀河)」の中心付近(Credit: NASA, ESA, M. Boyer (STScI), and J. Dalcanton (University of Washington); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America))】

あちこちにある赤い星雲は若い大質量星から放射された紫外線によって電離した水素ガスが光を放つHII(エイチツー)領域です。HII領域はガスと塵(ダスト)の集まりである分子雲から星が形成される星形成領域であり、新たな星が誕生する現場であることから、“星のゆりかご”と呼ばれることもあります。

この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope: HST)」の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」と「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータをもとに作成されました。アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、M33はハッブル宇宙望遠鏡のような望遠鏡で個々の星を識別できるほど近くにある100個足らずの銀河の1つだということです。

冒頭の画像は2024年8月21日付でNASAから公開されています。

【▲ ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された渦巻銀河「M33(さんかく座銀河)」の中心付近(右上)と撮影範囲を示した全体像(左下)(Credit: NASA, ESA, M. Boyer (STScI), J. Dalcanton (University of Washington), and ESO; Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America))】

 

Source

NASA - Hubble Peers Into the Center of a Star-forming Powerhouse

文・編集/sorae編集部

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