こちらは打ち上げに向けて準備が進められているアメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査ミッション「ESCAPADE(Escape and Plasma Acceleration and Dynamics Explorers)」の探査機です。
ESCAPADEは宇宙天気(太陽活動による宇宙環境の変動)に対する火星のリアルタイムの反応や、火星の弱い磁気圏が時間とともに変化する様子を明らかにすることを目的としたミッションで、「Blue(ブルー)」および「Gold(ゴールド)」と名付けられた2機の探査機が火星を同時に周回しながら観測を行います。探査機の製造はアメリカの民間宇宙企業Rocket Lab(ロケットラボ)が担当しました。
ESCAPADE探査機の打ち上げに使用されるロケットはアメリカの民間宇宙企業Blue Origin(ブルーオリジン)が開発中の新型ロケット「New Glenn(ニューグレン)」で、この打ち上げが初号機による初飛行となります。
New Glennは全長98m・フェアリングの直径7mの大型ロケットで、打ち上げ能力は地球低軌道(LEO)に45トン以上、静止トランスファー軌道(GTO)に13トン以上とされています。また、「BE-4」エンジン7基を搭載する1段目には着陸脚が備わっており、最低でも25回の再使用が想定されています。
NASAによると、ESCAPADEの打ち上げは2024年10月13日以降に予定されています。火星到着は2025年9月、軌道の調整を経て科学観測を行う軌道に入るのは2026年4月で、主要な科学ミッションは2027年3月まで行われる予定だということです。【最終更新:2024年9月4日11時台】
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NASA - NASA, Blue Origin Invite Media to New Glenn Launch of Mars Mission NASA - EscaPADE (NSSDCA) Rocket Lab - Escapade Blue Origin - New Glenn文・編集/sorae編集部