こちらは「うしかい座(牛飼座)」の方向約4200万光年先の渦巻銀河「NGC 5248」です。欧州宇宙機関(ESA)によると、NGC 5248は渦巻腕がはっきりと目立つ、いわゆる「グランドデザイン渦巻銀河(grand design spiral galaxy)」の1つに数えられます。
雄大な渦巻腕を彩る赤い領域は、若い大質量星から放射された紫外線によって電離した水素ガスが光を放っている「HII(エイチツー)領域」です。HII領域はガスと塵を材料に星が形成される星形成領域でもあり、新たな星が誕生する現場であることから“星のゆりかご”と呼ばれることもあります。
ハッブル宇宙望遠鏡の観測目的この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope: HST)」の「広視野カメラ3(WFC3)」による観測データをもとに作成されました。ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 5248の観測は、若い星の材料である低温ガスと銀河の関係についての調査や、近隣の銀河のHII領域を包括的に観測する取り組みの一環として取得されたということです。
冒頭の画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”としてESAから2024年10月7日付で公開されています。
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Source
ESA/Hubble - Starbursts on grand scale文・編集/sorae編集部
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