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溶け合うような“かみのけ座”の相互作用銀河 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

sorae.jp 2024年11月11日 21時13分

こちらは「かみのけ座(髪座)」の方向約3億9000万光年先の相互作用銀河「MCG+05-31-045」です。中心部分にリング状の構造を持つ右側の銀河と2本の渦巻腕(渦状腕)を伸ばした左の銀河が、まるで溶け合うように接近している様子が捉えられています。

【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が撮影した相互作用銀河「MCG+05-31-045」(Credit: ESA/Hubble & NASA, R. J. Foley (UC Santa Cruz))】 長い時間をかけて1つの楕円銀河に進化すると予想

相互作用銀河とは、接近したり衝突したりすることで重力の影響を及ぼし合っている複数の銀河のこと。そのなかには潮汐力によって形が大きくゆがんだり、渦巻腕(渦状腕)が長い尾のように伸びていたりするものもあり、時に生物的な印象を受ける姿をしていることもあります。

欧州宇宙機関(ESA)によると、MCG+05-31-045の2つの銀河は小さい方が大きい方に引き裂かれ取り込まれていく過程で、銀河内のガスが圧縮されて多くの新たな星が形成されると考えられています。高温の青い星が寿命を迎えた後には寿命の長い低温の赤い星が残り、MCG+05-31-045が属する「かみのけ座銀河団」の他の銀河に似た姿の楕円銀河へ進化すると予想されています。

この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope: HST)」の「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータを使って作成されたもので、“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”としてESAから2024年11月11日付で公開されています。

どこかに写っている超新星 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した棒渦巻銀河「NGC 1672」(2024年11月6日)

 

Source

ESA/Hubble - Tangled galaxies

文・編集/sorae編集部

#ハッブル宇宙望遠鏡 #相互作用銀河

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