現在火星で探査活動を続けている探査車「キュリオシティ」。その後継機となるべく発表されたのが新型の火星探査車「Mars 2020」なのですが、そのMars 2020がユナイテッド・ローンチ・アライアンスの「アトラスV」ロケットによって打ち上げられることが正式に決定されました。
NASAの発表によれば、Mars 2020は2020年の7月に火星へ向けて打ち上げられます。打ち上げはフロリダのケープ・カナベラル空軍基地から。そしてMars 2020は2021年2月に火星に到達し、土壌を採掘したりさまざまな観測機器を利用して火星から「生命の存在した痕跡」を探すのです。
さらに楽しみなことに、Mars 2020では採取したサンプルの将来的な地球への持ち帰りも予定されています。これまでも月や、小惑星探査機「はやぶさ」などが地球以外の天体からサンプルを持ち帰っていますが、火星からのサンプルリターンはこれが初めて。地上でサンプルを詳細に分析することにより、さらに火星の姿が詳細にわかることでしょう。
またこのように後継機となるMars 2020の派遣が決定されましたが、キュリオシティも今後は稼働できるかぎり活動を続けます。Mars 2020の打ち上げ予想コストは2億4300万ドル(約250億円)ですが、きっと派遣された後は私達の火星に対する理解をより深める助けとなってくれることでしょう。
Image Credit: NASA
■NASA Just Gave ULA the Launch Contract for Mars 2020
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