世界でたった1機が今でも稼働し、今年5月には物資の輸送もこなしていた世界最大の輸送機「An-225 ムリーヤ」。250トン以上のペイロードを誇るこのとんでもない輸送機の技術に関する権利と生産が、ウクライナのアントノフ航空から中国企業の中国空域産業集団に移転されるもようです。
An-225 ムリーヤはウクライナのアントノフ設計局が開発した大型輸送機で、全長84mの機体に6基のエンジンを搭載したド迫力のボディが特徴となっています。また世界最大の離陸重量や膨大なペイロードだけでなく、飛行性能の高さも兼ね備えているようです。
An-225 ムリーヤは1980年代に2機の生産が開始され、そのうち1機だけが1989年から運行を開始しました。その目的は、スペースシャトルにも似た宇宙往還機「ブラン」の運搬用途にあったとされています。また、日本にも何度か立ち寄ったことがあるんですね。
なお、中国網日本語版によると中国での第一号機は早ければ2019年上半期に完成するそうです。宇宙開発から航空業界まで、中国の貪欲な産業開発意欲はとどまるところを知りませんね。新造されるAn-225を早く見てみたいものです。
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■世界最大の輸送機An-225、中国に生産移転へ 国産第1号2019年に完成か
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