JAXAや気象庁は9月2日、静止気象衛星「ひまわり9号」を今年の11月1日に打ち上げることを発表しました。打ち上げは種田島宇宙センターの大型ロケット発射場から、日本時間の15時20分〜18時18分に行われます。
このひまわり9号は気象庁が開発し、三菱電機が製造を行う静止気象衛星です。内部には最先端の可視赤外放射計(AHI)を搭載し、日本周辺地域の天気予報や台風・集中豪雨、気候変動などを観測し、私達の生活だけでなく航空機や船舶の運用にも役立てられます。
現在は同じく静止気象衛星「ひまわり8号」が運用中ですが、ひまわり9号はこの8号の後継機として8年以上運用されます。なおこれらのひまわり8号や9号は広い観測バンドを所有し(可視域3バンド、近赤外域3バンド、赤外域10バンドの計16バンド)、可視域3バンドを利用してカラー画像の撮影も可能です。
また、打ち上げはJAXAと三菱重工が開発し、三菱重工によって製造されるH-IIAロケット31号機によって行われます。H-IIAロケットは液体燃料ロケットで、今回打ち上げられるH-IIA202型は2本の固体ロケットブースターをロケット脇に搭載。そしてひまわり9号を近地点高度約250km、遠地点高度役3万6000kmの静止トランスファー軌道(GTO)へと投入するのです。
Image Credit: JAXA
■H-IIAロケット31号機による静止気象衛星「ひまわり9号」(Himawari-9)の打上げについて
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