ボーイング787型機の一部で発見された、エンジン不具合。対象機材を保有する航空会社においては欠航などのトラブルが予測されていましたが、ANA(全日本空輸)は9月には欠航を行わないことを発表しました。
このトラブルはボーイング787型機の一部に搭載されているロールスロイス社製のエンジン「トレント1000」で中圧タービンブレードを起点に疲労亀裂が生じ、それが徐々に広がることが判明した問題です。すでに2016年2月22日にANSA816便(クアラルンプール〜成田)、3月3日にANA858便(ハノイ〜羽田)において、離陸後に空港に引き返すなどのトラブルが発生していました。
ANAは国際線と国内線を区別してエンジン交換などの対応を行なってきましたが、8月20日に国内線でも同様のトラブルが発生。そして国内線でも早期にエンジン交換を行うことを決定し、その時点で欠航便の発生が発表されていました。
現時点での発表では、9月1日〜9月30日までにANAにおける欠航便はありません。また9月11日のANA1404便(札幌〜東京)において、2時間ほどの遅延便が発生することが報告されています。
Image Credit: ANA
■ボーイング787型機の整備にともなう国内線ダイヤへの影響について
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