ときに宇宙開発は、地上の要因によっても遅延が起きることがあります。9月16日や18日の打ち上げを予定していたユナイテッド・ローンチ・アライアンスのアトラスVロケットは、山火事と地上施設のトラブルから打ち上げが9月26日まで延期されることになりました。
このアトラスVロケットは、地球観測衛星「WorldView-4」の打ち上げを予定していました。WorldView-4はもともと「GeoEye-2」と呼ばれていた商用衛星で、前世代のWorldView-3と同等の1フィート(31センチ)の解像度を誇ります。またその打ち上げは、2013年より延期されていました。
今回の打ち上げはカリフォルニアのバンデンバーグ空軍基地から行う予定でしたが、同基地の近くでご覧のような山火事が発生。これでは流石に打ち上げはできませんね。さらに報告によれば、推進剤の注入中にリークも起きていたようです。
なお9月17日から発生した山火事は現在も継続中で、これまでに4,500エーカーを焼き尽くしています。また打ち上げ現場への立ち入りもミッションの関係者以外は制限されており、まだまだ予断を許さない状況です。新たな打ち上げは9月26日の11時30分(太平洋夏時間)を予定していますが、それまでにこの山火事はおさまるのでしょうか?
Image Credit: Santa Barbara County Fire Dept.
■Earth-Observing Satellite Launch Delayed by Wildfire, Ground Leak
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