ドローン最大の弱点こと、「バッテリー持続時間」。いくら高性能なドローンでもバッテリーが切れれば、ただのオブジェです。そしてそんな問題を根本から解決してしまうかもしれない、「バッテリーを使わずに無限に飛び続けるドローン」のプロトタイプが開発されたのです。
インペリアル・カレッジ・ロンドンのSamer Aldhaher教授は、無線送信機からの電力で飛び続ける小型ドローンを開発しました。ただしこのドローンはまだ問題点が多く、約13cmしか飛び上がれないことや横の移動がほとんどできないなどの制約があります。しかし、このドローンがバッテリーレスで飛行していることを思えばそれらも些細な問題でしょう!
さらに、このドローンと無線送信機は家庭用の機器を改造することで作られています。電力の送信に用いている高周波の電波はロスが多く、ここは改善点といえそうです。
このように一見夢のあるドローンへの無線給電ですが、実用までには送信装置の改良など、なかなか高いハードルがありそうです。一方、オモチャのようなドローン向けなら使い道があるかもしれません。
ドローンを長時間飛行させる方法としては大容量バッテリーの搭載、あるいは水素燃料の搭載、さらには飛行効率のいい固定翼の採用などがあります。しかしこの無線給電技術を使えば飛行中でなくても、特定の充電ポイントを設置してドローンが勝手に充電を行なうなどの応用もありそうですね!
Image Credit: Dr. Samer Aldhaher
■This drone flies indefinitely using wireless power instead of battery
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