中国の宇宙開発が新たな扉を開けようとしています。中国メディアの報道によると、9月18日に「長征二号Fロケット」によって打上げられた有人宇宙船「神舟十一号」が宇宙実験室「天宮二号」へのドッキングに成功しました!
この神舟十一号には景海鵬宇宙飛行士と陳冬宇宙飛行士が乗り込んでおり、今後天宮二号で約30日の滞在ミッションをこなします。また今回のドッキングは地上393kmの上空で自動で行われ、間もなく2名の宇宙飛行士は天宮二号へと乗り移る予定です。
天宮二号は軌道上実験モジュール「天宮一号」につづいて登場した施設で、9月15日に打上げられました。全長10.4メートル、重量9.5トンの天宮二号では二名の宇宙飛行士により、医学や科学などさまざまな実験が行われる予定です。一方、2回の有人ミッションにも利用された天宮一号は2017年の後半に地球に落下します。
これらの中国によるたゆまぬ宇宙開発は、2020年代前半に稼働予定の宇宙ステーション「天宮」に向けられたものです。この天宮は国際宇宙ステーション(ISS)よりも小型の施設で、巨大なISSの440トンとは対照的に60トンクラスになるものと予測されています。
独自の宇宙ステーション建造へ向け、着実に宇宙開発で実績を積み重ねる中国。将来、天宮に日本人宇宙飛行士が滞在する日は来るのでしょうか?
Image Credit: China Aerospace Science and Technology Corporation
■Chinese Astronauts Dock with Tiangong-2 Space Lab
http://www.space.com/34432-china-space-docking-tiangong-2.html?utm_source=rss&utm_medium=rss