ドローンの普及とともに伴い急増する、ドローン犯罪。こんなイントロから始まるSFアニメや映画は結構ありそうですが、それは現実になろうとしています。過去にもバズーカーや電波兵器などの「ドローンを抑制する手段」が登場してきましたが、今回ご紹介するのは自動で不審ドローンを追跡/捕獲/回収する警備ドローン「One Touch Interceptor TI」です。
Airspace Systems Incが開発したOne Touch Interceptor TIはその名の通り、スマートフォンのボタンをポチッと押せば自動で飛び立ち、不審ドローンを発見することができます。
そして不審ドローンの上空に達すると、下向きにネットを射出して不審ドローンを捉えるのです。過去にはネットを射出するバズーカーや警視庁によるネットでドローンを捕獲するドローンがありましたが、今回はそのあわせ技とでもいいましょうか。ローターがむき出しになって回転するドローンにとって、ネットはかなりやっかいな敵となりそうです。
One Touch Interceptor TIは不審ドローンの判別にマシンビジョンとディープラーニングによる学習を利用しています。これにより、飛行エリアでの操縦を許可されたドローンとそうでないドローンを見分けるのです。またドローンを撃ち落とすのではなく回収することにより、周囲の人への危険を減らすことができます。
このような自動飛行ドローンは「操縦者の身の安全を守れる」という大きなメリットがあります。動画のような自然の中なら捕獲ドローンを操縦しても問題ないでしょうが、軍事ミッション中のように操縦者が姿を見せられない状況もあることでしょう。そのような場合でも、この自動飛行が可能な捕獲ドローンは利用することが可能なはずです。
最近はドローンの進化が止まりませんが、それにともないドローンを捕獲するドローンも徐々に発展しつつあります。やはり未来の警備業務や軍事作戦の前線では、ドローンVSドローンのような状況になるのでしょうか?
Image Credit: Jaz Banga(YouTube)
■Drone receives wireless power, on the fly
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