【訂正:11月14日22時30分】当初、ロケットの打ち上げが1月に行われるとお伝えしましたが、ISTより打ち上げ時期は未定であることが判明しました。訂正とともに、お詫び申し上げます。
北海道を拠点とし、純民間による日本初の商業ロケットを開発してきたインターステラテクノロジズ株式会社(IST)。そのロケット「モモ」が各種報道により、来年1月に打ち上げられることが判明しました。来年1月以降に打ち上げられると各社で報道されましたが、ISTの稲川貴大社長によれば、現時点で打ち上げ時期は未定とのことです。
モモは最高高度120kmまで到達する「サウンディングロケット」で、地球を周回しない観測機器や実験機器の打ち上げを目的としています。これにより高空の大気の観測や、無重力実験が可能になるのです。ロケットの全長は10mで、直径は50cm。燃料にはエタノールと液体酸素を利用し、ペイロードとして20kgの荷物が搭載可能。また同社のロケット打ち上げは、これまでのJAXAによるロケット打ち上げよりも安価に提供されることが期待されています。
2005年に結成された「なつのロケット団」から始まった同プロジェクトは、堀江貴文氏が創業したSNS株式会社が2006年に加わることでロケットエンジンの開発がスタート。今年6月にはクラウドファンディングにて「打ち上げボタンを押す権利」を出品したり、ユーザーズガイドを公開するなど大きな動きがありました。その後フライト用エンジンの異常燃焼などもありましたが、10月にはハイブリッドロケット点火トーチによる1.2トン級エンジンの点火に成功しています。さらに、インターステラテクノロジズ社は2019年には人工衛星の打ち上げを行いたいとも表明しています。
そして、先日11日には民間企業による宇宙開発を後押しする「宇宙活動法案」「衛星リモートセンシング法案」が国会で可決。いよいよ日本でも、民間企業による宇宙開発がスタートする日が刻々と近づいています。アメリカでは民間企業による宇宙開発がもはや当たり前の光景となっていますが、日本でも同じようにどんどんとロケットが打ち上がってほしいものです。
Image Credit: インターステラズテクノロジズ株式会社
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