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中国人飛行士、宇宙実験室「天宮二号」より無事帰還 約1ヶ月の滞在ミッションに成功

sorae.jp 2016年11月19日 18時42分


 
今年10月に長征二号Fロケットによって打ち上げられ、宇宙実験室「天宮二号」にて約1ヶ月の滞在ミッションをこなしていた中国出身の景海鵬宇宙飛行士、陳冬宇宙飛行士。その二人が宇宙船「神舟十一号」により、無事地上への帰還に成功しました。
 
これまでも中国は宇宙空間での滞在ミッションを成功させてきましたが、今回の32日の滞在は同国にとっても最長記録。また帰還に利用したのは、10月18日に打ち上げられた有人宇宙船「神舟十一号」です。二人の宇宙飛行士は天宮二号のなかで科学実験や機器のメンテナンス、また地上の学生や政府関係者との交信、さらに中国新華社にて記者として「Space Journal」を執筆、そして蚕の飼育やレタスの育成など、なかなか興味深い活動も行っています。
 
そして帰還の2日前となる11月16日に二人は神舟十一号に乗り込み、宇宙船は天宮二号から分離。パラシュートの展開と着陸前のエンジン噴射を経て、二人の宇宙飛行士は内モンゴル自治区へと帰還したのです。二人の健康状態はともに良好で、今後は北京にてリハビリプログラムに参加する予定です。


 
さてこの9月に打ち上げられた宇宙実験室「天宮二号」ですが、今回の神舟十一号による滞在ミッションが最初の、そして最後の有人ミッションとなる予定です。今後は軌道上で無人操作されつつ、2017年に無人の宇宙輸送船「天舟一号」によるミッションを実施。そして中国は2018年には宇宙ステーション「天宮」の建造に着手するのです。ますます加速する同国の宇宙開発ですが、まずは2人の宇宙飛行士が無事帰還したことを喜びたいですね。
 
Image Credit: CCTV, CAST
■China’s Shenzhou 11 Crew Lands on Earth After Month-Long Space Lab Mission
http://www.space.com/34766-chinese-astronauts-month-long-spaceflight-landing.html?utm_source=rss&utm_medium=rss

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