このまるでステルス戦闘機のような容貌をまとったこの飛行物体は、VTOL(垂直離着陸機)として開発された「Cormorant UAV」といいます。これまでさまざまなテストが行われてきたCormorant UAVですが、今回とうとう自動運転による初飛行を成し遂げました。
イスラエルのTactical Roboticsによって開発されたCormorant UAVは、軍人や民間人、それに貨物をヘリコプターが侵入できない狭い場所に運搬することができます。Cormorant UAVがヘリコプターのような航空機と違うのは、その操縦が自動運転や遠隔操作によって行われることでしょうか。その意味では、Cormorant UAVはドローンの一種と呼べそうです。
今回イスラエルにて行われたテスト飛行では、すこしヨロヨロする様子が見えながらもきちんと無人にて飛行していることがわかります。将来ここに人が搭乗すると考えると、ちょっと怖いような……。でも、飛行の安定性などは今後改善されることでしょう。
また、Cormorant UAVの操作は基本的にフライトコントロールシステム(FCS)によって行われます。本体には2つのレーザー光時計やレーダー高度計、管制センサー、貨物用のカメラを搭載。しかしこれらのセンサーが間違えた情報を読み取った場合には、フライトマネジメントシステム(FMS)が操作を乗っ取り、機体を動作を安定させるのです。
現在は中国Ehangなど複数企業によって「人が乗れ、自動運転が可能なドローン」が開発されています。Cormorant UAVの活躍する現場はもうすこし業務用といった雰囲気ですが、いずれこのようなドローンで街中や自然の中を飛び回れる日がくるのでしょうね。
Image Credit: Tactical Robotics
■Cormorant/AirMule UAV completes first autonomous flight
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