拡大する航空需要とは対照的に、翼を休める航空会社もあります。台湾を拠点とするトランスアジア航空は11月22日、解散及び運行を停止すると公式ホームページにて発表しました。
トランスアジア航空は1951年に設立された台湾初の民間航空会社で、日本でも成田や関西、札幌、函館、旭川、仙台などに就航路が設定されていました。また2013年には格安航空会社(LCC)のV Airを設立しましたが、こちらも2016年8月9日には運行停止が決定されています。
同社は解散の理由として経営不振をあげています。会長の林明昇氏は「解散は苦渋の決断で、回避の道を模索したが実現には至らなかった」と説明。なお、同航空会社は2014年と2015年に2回の航空機墜落事故を起こしています。この時の処理が大きく同社の経営状況にのしかかり、さらに複数の遺族とはまだ解決に至っていません。
なお、すでにトランスアジア航空の航空券を購入している場合は未使用区間の全額払戻しが行われます。払い戻しの期限は12月31日までで、銀行口座への払い戻しや他の航空会社への振替が可能です。ただし、現在同社の払い戻しに関するページは混み合っており、繋がりにくくなっています。もし払い戻しの可能な航空券をお持ちでしたら、問い合わせ先(03-5425-1152:平日9時30分〜12時、13時〜17時30分)までご連絡ください。
Image Credit: P. Pigeyre/Airbus
■トランスアジア航空 解散および運航停止のお知らせ
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■トランスアジア航空 会社を解散へ 今後の運航は停止
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