星の呼び方は国や地域によってさまざま。例えばこと座α星の「ベガ」は日本ではおりひめ星としても知られていますが、もちろん西洋でこれは通じません。そんな不都合を解消するため、国際天文学連合(IAU)は227個の星の公式名称を決定しました。
IAUによれば、星の名前は呼び方だけでなく年代によってスペルが異なることもあるそうです。そこで、IAUは一つの恒星に対応する1つの公式名称を決定。例えば地球から最も近い恒星系の「ケンタウルス座α星(英名ではAlpha Centauriと呼ばれることも)」は、今後は公式には「リギル・ケンタウルス(Rigil Kentaurus)」に統一されます。ただし、ケンタウルス座α星C(プロキシマ・ケンタウリ)の名前は変わりません。
また、ほとんどの星の名前は以前と変わりません。たとえば恒星「ベガ」は、ベガがようやく正式名称となりました。そして、数字とアルファベットの組み合わせで星を指定する名称についても特に変更はありません。
227個の星の正式名称の一覧はこちらのIAUのホームページに掲載されています。日常生活でなにかが変わるわけではありませんが、海外の友達と星について語り合うときにはこの公式名称が役立つかもしれませんね。
Image Credit: ESO/Digitized Sky Survey 2
■Alpha Centauri Gets a New Moniker as 227 Star Names Are Clarified
http://www.space.com/34835-alpha-centauri-new-star-names.html?utm_source=rss&utm_medium=rss