グーグルに遅れてスタートしたアップルの地図サービスですが、ここにきて新たなテコ入れが図られるようです。ブルームバーグは12月1日、同社がFAA(連邦航空局)に対して3月22日にドローンの飛行許可を申請したことを報じました。このドローンは地図サービスの改善のために利用されるものと思われます。
報道によれば、アップルはDJIやAibotixなどのドローンを利用し「データ収集、写真撮影、ビデオ撮影」を行なうとしています。同社は現在はミニバンに搭載したカメラで地図データの収集を行っていますが、ドローンを利用すればより早く地図データを集められると考えているのです。また、収集するデータとしては道路や標識、工事情報の更新などがありそうです。
現在アップルはロボット工学やデータ収集に関する専門家を雇用しており、その中にはアマゾンのドローン配達「Prime Air」に関わっていた人物もいます。また、プロジェクトはシアトルを中心にすすめられています。
一方、屋内マッピング技術は空港や美術館のような大規模な施設でのナビゲーションサービスに役立てることができます。アップルは昨年に屋内マッピングに関するスタートアップ「Indoor.io」を買収しており、以前から同技術に関心を持っていたことがわかります。また建物内はGPSのデータが取得できない場合があるので、ナビゲーションにはGPSだけでなくWi-Fi、Bluetooth、さらには圧力センサーも利用される予定です。
情報によれば、このような改善された地図サービスによる運転支援や屋内ナビゲーションは2017年にも提供される可能性があります。現時点ではアップルの地図サービスはグーグルのものに比べて遅れを取っていますが、このようなテコ入れでどれだけ同社のマップアプリが便利になるのか、楽しみにしたいですね。
Image Credit: Apple Insider
■Apple to use drones, indoor navigation data to improve Maps in 2017
http://appleinsider.com/articles/16/12/01/apple-to-use-drones-indoor-navigation-data-to-improve-maps-in-2017?utm_source=rss&utm_medium=rss