約1万5000メートルの高度で母機から分離し、その後ロケットエンジンによって上昇して民間企業による宇宙旅行を実現しようとしているヴァージン・ギャラクティックの「スペースシップ・ツー」。その2号機「VSSユニティ」が、モハベ砂漠にて初のグライダー飛行に成功しました。
ヴァージン・ギャラクティックの計画では、このスペースシップ・ツーでは6人の乗客を搭乗させて高度100kmを少し超える「宇宙空間」での旅行を楽しめます。参加料金は25万ドル(約2800万円)で、日本でもクラブツーリズム・スペースツアーズが代理店として予約を募っています。以前は1号機「VSSエンタープライズ」によって試験を行っていたのですが、同機は2014年10月に死亡事故が発生。そのため、テストは2号機へと引き継がれていたのです。
今回のテストで、VSSユニティの飛行速度はマッハ0.6に達しました。またヴァージン・ギャラクティックによればテストの結果は「極めて良好」とのことです。そしてテスト結果は調査され、今後は初のロケット推進による飛行を目指します。
民間企業による宇宙旅行はアマゾンCEOのジェフ・ベゾス率いるブルー・オリジンが計画するなど、さまざまな企業が参入を表明しています。そのなかでもヴァージン・ギャランティックによるスペースシップ・ツーは、実現する公算が高いものの1つです。また同社はすでに、2004年に「スペースシップ・ワン」によって有人宇宙飛行を実現させています。まだまだお高い(予定)民間による宇宙旅行ですが、多くの企業の参入による競争や技術革新により、いつか一般人でも楽しめる時代がきてほしいものです。
Image Credit: Virgin Galactic
■Virgin Galactic’s VSS Unity glides in for first free flight
http://newatlas.com/virgin-galactic-spaceshiptwo-glide-test/46767/?utm_source=rss&utm_medium=rss