グーグルがスポンサーとなり、民間初の月面無人探査レースとなる「Google Lunar X Prize」。
日本のチーム「au×HAKUTO MOON CHALLENGE(以下、HAKUTO)」も参加するこのレースにて、インドチームとなるチーム・インダスがインド宇宙研究機関(ISRO)とロケット打ち上げについて契約を交わしたと発表しました!
チーム・インダスが契約したのはインド宇宙研究機関のロケット「PSLV」で、ドイツチームのようなライドシェアではなくチーム・インダスの探査機のための専用打ち上げとなります。打ち上げ時期は2017年の12月。他チームよりちょっと遅い気もしますが、すべてのチームのロケットが予定通りに打ち上がるとは限らないので、もしかしたらチャンスがあるかもしれません。
PSLVロケットはチーム・インダスの探査機を高度880km〜7万kmの楕円形の遷移軌道に投入し、その後探査機は21日の旅路の後に月の「雨の海」へと着陸する予定です。上のイラストは、チーム・インダスの着陸船と探査車。探査車のカメラ(センサー?)が目のようでカワイイですね。同チームは今後探査車などの開発をスピードアップさせ、なんとか打ち上げまでに間に合わせる予定です。
Google Lunar X Prizeでは最初に月に探査車を送り込み、500m走行させた後に画像や動画を地球へと送信したチームへと2000万ドル(約23億円)の賞金を提示しています。そして、チーム・インダスはGoogle Lunar X Prizeにてロケットを契約した4番目のチーム。その他に契約を済ませたのはイスラエルのSpaceIL、アメリカのMoon Express、国際連合チームのシナジー・ムーンで、ドイツのパートタイム・サイエンティスツはロケットを予約を発表し、現在Google Lunar X Prizeの審査待ちです。
チーム・インダスによれば、打ち上げまでのすべてを含むミッション費用は6500万ドル(75億円)。今後同チームは株式を発行したり、スポンサーを探したり、クラウドファンディングにて資金を調達する予定です。ドイツチームだけでなく、新たにインドチームもロケットの確保に歩みを進めたGoogle Lunar X Prize。HAKUTOを含め、今後どのようなレースが展開されるのか楽しみですね!
Image Credit: ISRO
■Indian X Prize Team Secures Launch Contract with ISRO
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