現在、土星の環や衛星の探査を行っている探査機「カッシーニ」。そのカッシーニから、土星の衛星「パンドラ」の最新画像が地球へと到着しました。土星の環を形作る衛星の姿を知る、貴重な画像となっています。
この画像は、12月18日にカッシーニの狭角カメラでグリーンの光を捉えることにより撮影されました。カッシーニは現在土星の環のそばを周回する軌道に入っており、同時期には予定されている20回のうち3回目となる軌道を通過。そして今回の画像は約4万km上空と同衛星の最もそばから撮影され、またその撮影解像度も最も高いものとなっています。
パンドラは直径84kmの小さな衛星で、土星のリングの1つ「F環」の外側に存在しています。またその存在は土星の環を形作る「羊飼い衛星」として働いていると考えられており、同じくF環内側の衛星「プロメテウス」も同様の役割を果たしているようです。
カッシーニは2017年の9月まで土星の環や衛星の観測を行い、その後同惑星に向けて突入して処理される予定です。それまでにこれまでにない土星の素晴らしい姿を観測し、私たちに届けてくれることでしょう。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech
■NASA Photo Reveals Saturn’s Moon Pandora Like Never Before
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■Cassini takes a close up look at Saturn’s moon Pandora
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