B-52戦略爆撃機といえばもう初飛行から60年以上が経過し、老体に鞭打つようなさらなる運用延長がネタとして語られることが多いのですが……なんと、その訓練飛行中にエンジンの一つが落下するというハプニングが今週水曜日に起きてしまいました。
Defense Newsによって確認された米空軍の情報によれば、エンジンの落下したB-52(今回はB-52Hか)は特に隊員の怪我もなく、無事に着陸。これも同機に搭載された8基のP&W製のTF33-P-3/103ターボファンエンジンのおかげでしょう。事故後には軍用ヘリコプターがエンジンの残骸を回収に向かい、マイノット空軍基地から北東に25海里の民家のない場所にてエンジンを発見しています。
このマイノット空軍基地の第5爆撃隊に所属するB-52H、事故当時には兵装は搭載されていませんでした。また現時点ではなぜエンジンが落下したのかは明かされていませんが、すでに事故調査は開始されているとのことです。2040年頃まで運用が予定されているB-52ですが、ノースロップ・グラマンのステルス爆撃機「B-21」が任務を引き継ぐ日まで、その役目は終わらないようです。
Image Credit: Wikimedia Commons
■Engine Drops Out of B-52 During Training at Minot Air Force Base
http://www.defensenews.com/articles/engine-drops-out-of-b-52-during-training-at-minot-air-force-base?utm_source=rss&utm_medium=rss
■An Entire Engine Fell Off a B-52 Bomber While In Flight
http://www.popularmechanics.com/military/aviation/a24627/engine-falls-off-b-52-bomber-in-flight/?utm_source=rss&utm_medium=rss