ホビーから業務用まで幅広く活躍するドローンですが、その軽快な飛行模様に反してこんなに複雑な現象が起きているんですね。NASAは新たに、ドローンが飛行時に起こす気流シミュレーションのコンピューターモデルを公開しました。
NASAは数十年に渡ってさまざまな航空機の気流シミュレーションモデルを作成してきましたが、今回公開されたのはDJI社製のドローン「Phantom 3」のデータ。民生用ドローンとしてもはや定番となった同社のドローンのデータは、ドローン研究用に幅広く利用できることでしょう。
また、今回のデータを解析したのはNASAのエイムズ研究センター。現行の4つのローターを搭載した「クアドロコプター」は飛行時間に難点を抱えており、もしかするとこの気流データーの解析により効率のよいローターの配置などが判明し、もっと効率の良い設計が可能になるかもしれません。
なお、NASAではこのクアドロコプターに4つのローターをくわえた構成(8ローター)でもシミュレーションを行っています。その結果、推進力は約2倍に向上したそうです。まだまだ発展段階のドローンですが、今後もさまざまな形態の製品が登場することが予想されますね。
Image Credit: NASA
■NASA simulation shows slow-mo airflow around a DJI drone
https://www.slashgear.com/nasa-simulation-shows-slow-mo-airflow-around-a-dji-drone-13471920/?utm_source=rss&utm_medium=rss
■Exploring Drone Aerodynamics with Computers
https://www.nasa.gov/image-feature/ames/exploring-drone-aerodynamics-with-computers?utm_source=rss&utm_medium=rss