以前には甲虫がドローンに改造されましたが、今度はトンボです。生物医学研究所のDraperは「DragonflEye」プロジェクトとして、ナビゲーション技術や神経工学を応用することでトンボをドローン化する研究を進めています。
Draperによれば、DragonflEyeは「小型で軽量、さらにステルス性に優れた空中飛行体」になります。このシステムではトンボの胴体に基盤を取り付け、トンボの飛行に関わる神経に直接飛行指示を送信。これにより、トンボをコントロールしてどこでも好きな場所へと飛行させることができるのです。
システムを稼働する電力は装置に搭載されたソーラーパネルより供給。またトンボのコントロールには光信号と光遺伝子の技術が利用されています。
ただ、現時点ではDragonflEyeはまだ飛行していません。プロジェクトでは初年度に基礎研究を行い、2年目から実際の飛行に向けての取組みを開始します。またこの技術は将来的に、調査や諜報活動に利用できる可能性が指摘されいるのです。
トンボはその高い飛行能力が以前より注目されており、イギリス政府はトンボ型ドローンの研究に投資しています。しかし実際の昆虫をドローン化させることができれば、産業用から軍事用とまで幅広い応用が可能になることでしょう。
Image Credit: DRAPER
■Scientists are turning dragonflies into tiny cyborg drones
http://mashable.com/2017/01/26/dragonfly-drone-cyborgs/#b9Ar0Y0D.aq2?utm_source=rss&utm_medium=rss
■Draper combines navigation and neuromodulation to guide insects
http://www.draper.com/news/equipping-insects-special-service?utm_source=rss&utm_medium=rss