今年1月に事故後約4ヶ月ぶりとなる「ファルコン9」ロケットの打ち上げに成功したスペースX。その打ち上げビジネスへの軌道復帰は予想外に早いようです。同社は初となる「再利用ロケット」の近日中の打ち上げに向けて、テキサスのマクレガーの施設にて1段目の点火テストに成功しました。
ファルコン9ではロケットの1段目を地上施設やドローン船にて回収し、再利用することで「打ち上げコストの低減」を狙っています。そして今回点火テスト(スタティック・ファイア・テスト)が行われたのは、昨年4月にISSへの補給ミッション「CRS-8」を行ったロケット。このロケットは来月に通信衛星「SES 10」を打ち上げる予定となっていますが、まだ詳細は公開されていません。
スペースXは2015年の12月以来、合計7本のロケットを回収してきました。昨年4月のCRS-8は2回目のロケット回収となり、また7本中の5本はドローン船へと着陸させています。そして次回の回収ロケットの打ち上げに成功すれば、ファルコン9のロケット打ち上げビジネスは大きなマイルストーンを超えることになるでしょう。
なおロケットの再打上を計画しているのはスペースXだけでなく、アマゾン創立者のジェフ・ベゾスが率いるブルー・オリジン社も同一の「ニュー・シェパード」ロケットの打ち上げと回収を5回もこなしています。ニュー・シェパードは準軌道(サブ・オービタル)、ファルコン9は地球周回軌道という違いはありますが、こちらも開発の進捗に期待がかかります。
Image Credit: Space X
■Prepping for Re-Launch: SpaceX Test-Fires Used Falcon 9 Rocket (Photo)
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■SpaceX May Soon Relaunch Used Falcon 9 Rocket
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