ドローンによる配達でいつも問題となるのが、荷物の引き渡し。ドローンを着陸させる方式や紐で荷物をぶら下げる方式など、さまざまなアイディアを各社が模索中です。そんな中、ドローン配達で先行するアマゾンは「パラシュートによるドローン配達システム」の特許を取得しました。
この特許では、ドローンは荷物を空中から落下させます。そして荷物の落下コースを監視し、その軌道を調整。さらにパラシュートやエアキャニスター、着陸翼などの装置を起動させることができるのです。上の特許のイラストでも、荷物に小さなパラシュートが取り付けられていることがわかります。
現在アマゾンはドローン配達サービス「Prime Air」をイギリスで実験的に開始しており、その配達では自動運転のドローンが地面に着陸することで荷物を設置します。しかしこのパラシュートによる配達なら、より配達を迅速、かつ効率的に行える可能性があります。
ドローン配達では米セブンイレブンやグーグルの「プロジェクト・ウィング」も実験を行っており、それぞれが紐による荷物の降下、あるいは固定翼機による配達などを試しています。まだまだ新しいソリューションが見つかりそうなドローン配達ですが、今後どのような展開があるのか、なかなか楽しみです。
Image Credit: USPTO
■Amazon’s new drone delivery plan includes package parachutes
http://www.theverge.com/2017/2/14/14611242/amazon-drone-package-delivery-parachute-patent-prime-air?utm_source=rss&utm_medium=rss
■Amazon’s delivery drones could drop packages with parachutes
https://www.engadget.com/2017/02/14/amazons-delivery-drones-parachute/?sr_source=Twitter&utm_source=rss&utm_medium=rss