鳥が森で奏でる歌。ずーっと聞いていたいくらい美しいですよね。そしてそんな鳥の歌(鳴き声)をドローンで集めて生態の把握に活かそうという研究が、ゲッティーバーグ・カレッジにて始められています。
このプロジェクトでは、DJI製のドローンから釣り糸でマイクをぶら下げて、森の上を飛行します。またドローンから8メーター下にぶら下げたレコーダーから採取されたデータは、鳥類学者の集めたデータにかなり近いものでした。
そしてドローンによる鳥の声の採取は、地上からの録音にくらべてずっと簡単だという利点もあります。たとえば遠隔地や危険な場所でも、研究者は鳥の生態調査ができるようになると期待されるのです。
ただし、課題もあります。まず鳥の種類によっては、ドローンの飛行音に鳴き声がかき消されてしまうことがありました。またドローンの出現によって、鳥が鳴き方を変える(鳴かなくなるなど)可能性もあります。この点についても、さらなる調査が必要です。
共同研究社のAndrew Wilson氏は、「鳥の声による生態調査は非常に興味深いものです。テクノロジーに頼りっきりになるのは考えものですが…」と語っています。今後さらに静かなドローンが開発されれば、より美しい鳥の歌が集められそうですね。
Image Credit: Wikimedia Commons
■Drones provide birdsong researchers with flying ears
http://newatlas.com/drones-birdsongs/48010/?utm_source=rss&utm_medium=rss
■Drones are now being used to study bird songs
http://www.theverge.com/2017/2/20/14668048/drones-songbirds-science-research-audio-bird-recordings?utm_source=rss&utm_medium=rss