以前にも噂されていましたが、やはりISS(国際宇宙ステーション)への宇宙飛行士の往復用に追加座席が必要なようです。NASAは2月21日、ロシアのソユーズ宇宙船の座席をボーイングを通じて購入したことを発表しました。
追加購入されたシートは2017年〜2018年分の2座席と、オプションとなる2019年分の3座席。購入価格は全体で3億7350万ドル(約420億円)、位置座席あたりで7470万ドル(約84億円)となります。
スペースシャトル計画の廃止以来、宇宙飛行士を打ち上げる方法を失ったNASA。しかし現在はスペースXやボーイングとともに、商業乗員輸送プログラム(CCP)を推し進めています。当初は2017年にも有人の宇宙船打ち上げが始まる予定ですが、計画は現在2018年へと遅れており、もしかすると2019年にずれ込むかもしれません。またNASA独自の大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」やオリオン宇宙船も、開発が遅れています。
なお、NASAは2015年にも2018年用のソユーズ宇宙船の座席を6席、4億7000万ドルで購入しています。民間企業への宇宙飛行士輸送の委託は野心的で素晴らしい計画ですが、現時点では若干出費がかさんでいるようです。
Image Credit: How it works
■NASA buys two more seats to the International Space Station on Russia’s Soyuz rocket
http://www.theverge.com/2017/2/28/14761058/nasa-russia-spacex-soyuz-seats-contract-space-station-iss?utm_source=rss&utm_medium=rss
■NASA signs agreement with Boeing for Soyuz seats
http://spacenews.com/nasa-signs-agreement-with-boeing-for-soyuz-seats/?utm_source=rss&utm_medium=rss