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すばる望遠鏡、7000万個の銀河や星の観測データを公開

sorae.jp 2017年3月1日 21時10分


 
ハワイ島のマウナ・ケア山山頂に設置された大型望遠鏡の「すばる望遠鏡」。このすばる望遠鏡によって観測された7000万個もの銀河や星を含む観測データが、全世界に公開されています。
 
今回のデータは、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(HSC)」によって撮影されたものです。現在このカメラを利用した観測プログラム「HSC-SSP」が実施されており、今回公開されたのはその第1期データ。上の画像はろくぶんぎ座方向(COSMOS領域)で、これだけでも1000以上の銀河が含まれているそうです。
 
HSCはすばる望遠鏡用のデジタルカメラで、重さ3トンもある巨大なものです。内部には約8億7000万画素の高感度CCDが真空容器内に冷却されて搭載されており、1.77平方度の天域を一度に撮影することができます。
 
このようなデータは宇宙の全貌を把握し、その起源や進化の研究に役立つことが期待されています。観測は2014年から5〜6年かけて進められ、今後もさらなるデータ公開が予定されています。また、今回のデータは誰でも閲覧することが可能です。
 
Image Credit: プリンストン大学/HSCプロジェクト
■超広視野主焦点カメラ HSC による大規模観測データ、全世界に公開開始
http://www.nao.ac.jp/news/topics/2017/20170228-subaru.html?utm_source=rss&utm_medium=rss

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