昨年11月に打ち上げられた、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の静止気象衛星「GOES-16」。同衛星は太陽を紫外線で観測し、1月29日に撮影された南半球の大きな「コロナホール」の画像が公開されました。
現在太陽は11年周期となる活動周期の縮小に向かっており、フレアやコロナ質量放出は減少しています。そのため現在はコロナホールが地球に大きな影響を与えており、今回観察されたものは地上にオーロラを発生させたそうです。またコロナホールでは粒子が高速で放出されているため、上画像のように太陽の暗い部分として観察されます。
なお粒子の放出をともなう太陽の活動は人工衛星や電力線に影響を与えかねないので、このようにして人工衛星などで監視が行われています。また今後は、同じく新型静止気象衛星の「GOES-S」「GOES-T」「GOES-U」が2018年、2019年、2024年に打ち上げられ、少なくとも2036年まで観測を行う予定です。
Image Credit: NOAA
■A Hole in the Sun’s Atmosphere: The 1st Solar Views from New Satellite
http://www.space.com/35873-hole-in-sun-atmosphere-goes-16-video.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
■First Solar Images from NOAA’s GOES-16 Satellite
https://www.nasa.gov/feature/goddard/2017/first-solar-images-from-noaas-goes-16-satellite?utm_source=rss&utm_medium=rss